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書籍紹介

海ごみ研究室で行ってきました調査の結果が以下の書籍の中で紹介されています。

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漂着物考ー浜辺のミュージアム
(INAX BOOKLET)石井 忠(2003/10)¥ 1,575
海流に乗って辿り着いたさまざまな漂着物を通して、国境や学問分野を越えた驚くほどに豊かなメッセージを伝える。藤枝が「使い捨てライターの行方」を執筆してます。ライターも集めるといろんなものがあるんですよ。

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水産海洋ハンドブック第3版
(生物研究社) 竹内 俊郎他編 (2016/3)¥ 8,100
公務員・技術士試験対策必携!の水産海洋ハンドブック。第3版から【海洋ごみ】が加わりました。藤枝が第1章 3.海洋環境保全 F.海洋ごみを執筆しています。

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海はゴミ箱じゃない!
(岩波ジュニア新書)眞 淳平 ¥ 780
「海ゴミ-拡大する地球環境汚染(中公新書)」を執筆した眞淳平さんが,海岸清掃に積極的にかかわっている子供たちの姿を見て自分にできること「日本の海で起きていることを伝えること」「何ができるか考えるきっかけを提供すること」としてこの本をまとめました。ここでも我々の活動が紹介されています。

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海の環境100の危機
(東京書籍)東京大学海洋研究所DOBIS編集委員会 ¥ 1,575
この本は,2000年4月から5年間にわたって,文部科学省と日本学術振興会のサポートのもとに展開された大型研究プロジェクト「海洋生態系のダイナミクス(DOBIS)」の研究成果の一つです。このプロジェクトでは,東京大学海洋研究所が中心となって全国の海洋研究者に呼びかけ,海の生き物の進化,適応機構や海洋生態系のしくみ,さらには人と海と生き物の関わりについて総合的な研究が実施され,その成果をもとに100項目のトピックを選んで分かりやすく説明したものです。トピック83では,「海岸ゴミの流出元を探る試みーライタープロジェクト」が紹介されています。

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海ゴミ-拡大する地球環境汚染
(中公新書)小島あずさ,眞 淳平(2007/7)¥ 861
漁網が多数漂着する世界遺産・知床。海外からのゴミが流れ着く南西諸島。日々,特殊車両を使わないとゴミを除去しきれない湘南海岸・・・。いまや日本のすべての海岸が,大量のゴミで覆いつくされようとしている。それらのゴミはなせ発生し,どこから来るのか。また,私たちの生活や生態系にどのような影響を与えつつあるのか。そして,いま求められてる対策となにか。忍び寄る海ゴミの脅威の実態に迫る。海ごみ研究室によるライタープロジェクトやニューストンネットによる漂流微小プラスチック,漁業への影響などの研究成果が紹介されています。

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漂着物学入門ー黒潮のメッセージを読む
(平凡社新書)中西 弘樹 ¥ 714
日本の浜辺に海流に乗って打ち寄せられる漂着物はヤシなどの植物の実から動物の遺体、そして国際政治を象徴する宣伝物まで実に様々だ。そこから知る海と生物と人の博物誌。ここでも藤枝らの南九州での研究が紹介されています。

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エチゼンクラゲとミズクラゲ―その正体と対策 (ベルソーブックス)
(成山堂書店)安田 徹 ¥ 1,680
漂着ごみと並んで最近話題になっているのが,巨大エチゼンクラゲ。その起源は東シナ海とされ,中国で使用された使い捨てライターと同じように日本海沿岸を北上し,津軽海峡を経て太平洋に。ライタープロジェクトの結果が,エチゼンクラゲの研究とつながりました。

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プラスチックスープの海
チャールズ・モア/カサンドラ・フィリプス著,海輪由香子訳(NHK出版)
 この本は,JEANで販売しているDVD「人工の海」の作者であるチャールズ・モア船長が書いた本。何年か前,東京農工大学の高田研究室でモア船長の講演会があった時にライタープロジェクトを紹介して,調査協力をお願いしたことがあります。その後,モア船長からライターが送られてきましたが,これがアメリカから送られてきた最初のライターとなりました。本書では109頁に「日本の研究者が,世界中で発見された使い捨てプラスチックライターの情報を呼びかけている。刻印からその流出元をさぐろうとしているのだ。」と記されています。
 アルガリータ海洋調査財団「人工の海」(日本語吹き替え版)は,JEANストアで購入できます。

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散乱ペットボトルのツケは誰が払うのか
栗岡理子著(合同出版)
海岸にたくさん散乱しているペットボトルを減らすためにデポジットのあり方を書いた本。「第1章ペットボトルが生態系を破壊する?」11頁から,昨年のミッドウェー調査の内容が紹介されています。この本では,JEANの調査結果も紹介されています。ペットボトルは1996年の容器包装リサイクル法施行に伴い,それまで業界の自主規制であった500ml以下の小型ボトルの生産が国内でも始まりました。海外から入ってくる小型のミネラルウォーターボトルにその引き金があったのでしょう。出たあとで何とかします(リサイクルします)という大人の理由(排出者に責任を求める法律で何とかする)では,最終結果である海のごみは減りません。ほんのわずかなマナー違反であってもそれに利用者×使用量をかければ,立派な数字になってしまうからです。この本では,生産者責任を訴え,財政支出を減らすため,回収拠点が少なくても消費者に回収拠点まで持っていかせる仕組み(デポジット制度)を作るべきと述べています。